オウンドメディアの記事のタイトルに「おすすめ○○ ~選」などを安易に多用してはいけない理由

オウンドメディアの記事のタイトルに「おすすめ○○ ~選」などを安易に多用してはいけない理由

歴史の教科書にも載っている「楽市楽座」は織田信長が始めたように学校で習った記憶がありますが、じつは織田信長は規模を拡大しただけで、それ以前に、将軍家の影響力の低下を背景に、近江の六角氏の領地などで始まっていたと知って、「学校の先生もいいかげんなことを教えたりするもんだなぁ」と思った今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。吉田です。

「~選」という記事をよく見かけますが……

近年、さまざまなオウンドメディアの記事によく見かけるようになった「おすすめ○ ~選」などのタイトル。「仕事がはかどる~のオススメカフェ10選」「夜景が美しいデートスポット12選」といったものから、「勉強ができる子供に育てるための子育て本15選」、「妻が浮気しないための夫の心得5選」といったものまで、たしかに、気になるタイトルではありますね。

これらの「~選」というタイトルについて、私が感じる問題点と、そういったタイトルの記事を書くときの注意点をお話します。

まず、「東海地方のおすすめパワースポット10選」という記事があったとします。このタイトルは、

  1. 「東海地方のパワースポット」についての話題であること
  2. 「10か所」のパワースポットが紹介されていること

の2点を明確に伝えていますので、たしかに、記事のタイトルとしての役割は果たしていると思います。

それよりも、記事の内容が問題になることが多いのです。

「~選」というタイトルの記事に含まれがちな問題点と改善方法

私が考える記事の問題点は、次の3つです。それぞれの問題点と改善方法を解説しますね。

問題1.だれが選んだのかがはっきりしない

オウンドメディアの記事のタイトルに「おすすめ○○ ~選」などを安易に多用してはいけない理由

記事には、その記事を書いたライターの名前やプロフィールが載っていたりもしますが、そのライターが選んだのか、選んだのは他の人なのか、選考委員のような人たちがいたのか、など、いったいだれが選んだのかが明示されていない記事が多いです。

また、選んだ人には、本当に選ぶだけの知見があるのか、疑わしいものが多いのです。せめて「趣味はパワースポット巡り」というようなプロフィールがあったり、「今までに1000か所以上のパワースポットを訪れるAさんに教えてもらった」など、選ぶ人の力量を示すような紹介文が欠かせません。

問題2.どういう基準/理由で選んだのかが明確になっていない

「今回は、独断と偏見で選んだ鎌倉のおしゃれなカフェを紹介します!」というような記事が多く見られます。これでは、情報としての価値が小さい、つまり、読者にとってあまり役立たない記事という印象になります。結局は、読者になめられてしまいます。

逆に、選んだ理由や基準を明らかにすることで、読者の役に立つ記事にできるのです。

たとえば、「鎌倉にはおしゃれなカフェがたくさんありますが、実際に言ってみて、小さなお子さんと一緒に入店して利用しやすいカフェだけを選びました」と明記してあれば、理由もはっきりしますし、情報としての役立ち度合い、つまり、価値が上がります。

ちなみに、「~の理由3選」のようなものも見られますが、違和感を感じずにはいられません。なぜなら、理由を3つだけ選び抜かなければいけないようなケースは少ないと考えられるからです。みなさんはどうでしょうか。

仮に10個ほどの理由があって、そこから3つを選んだ意図を説明しているようなケースなど、そうそうないはずです。「それら3つの理由を選んだ理由」が明記してあれば別ですが。

問題3.10か所の並び順の意味が説明されていない

情報が順番に並んでいたら、どうしても上位にあるものを優れたものだと感じてしまいます。

ですから、並び順に意味はなく、無作為に並べたのであれば「※順不同」などと明記しておいた方が親切です。

また、並び順に意味、並べた理由があるのであれば、その理由を明記すべきです。

たとえば、「駅から近い順」に並んでいれば、「時間がないから、今回は駅に近いところだけにしよう」とか、「順番に訪れてみよう!」というように、参考にしたくなりますね。

また、「古い順に並べてみました」というようなケースであれば、「意外にもあの店より、こっちの店の方が新しいんだ」とか、その周辺地域の歴史に興味を持ってみたり、参考にすべき情報としての価値が上がっていきます。

「~選」という記事を本当に役立つ記事にするためのコツ

「~選」という記事を本当に役立つ、信頼性の高い記事にするためのコツをまとめておきます。

 

  • だれが選んだのかを明らかにする
  • その人に選ぶ資格やそれなりの理由があることを明らかにする
  • 選んだ理由を明らかにする
  • 並べた順の意味や理由を明らかにする
  • いつの時点での情報かを明らかにする

参考記事「オウンドメディアの記事に書かない方がいい5つのこと」

オウンドメディアの失敗の原因にもなる安易な記事のタイトル

「~選」というタイトルには、それなりに権威性というか、「選ばれしものだけに与えられる称号」のようなニュアンスがあり、「選んだ人は、選ぶだけの眼力、選択眼があるのだろう」「選ばれたからには、他よりも優れているのだろう」という印象を読み手に与える可能性が大いにあるはずです。

ですから、安易にこういったタイトルを記事につけることはおすすめできません。書き手のいい加減さが伝わり、記事の、ひいては、オウンドメディア自体の信頼性が薄れます。

その結果として、「アクセスはあるけどコンバージョンしない」、つまり、成果が出ないオウンドメディアになってしまうでしょう。人は信頼性が低い情報を発信している人を「自分よりも下」と見なす傾向があり、たとえば、そういう人の推薦する商品は買ってもらいにくくなります。

「オウンドメディアに取り組んだけど、全然売上げに貢献しなかった」というような失敗は、こういった記事のタイトルなどの不適切さが原因となっていると、個人的には分析しています。

昨今の「~選」の濫用とも言える多用ぶりの結果、もはや、権威性のようなものは失われてしまっているととらえる向きもあるでしょう。たしかに、そのような気がします。

しかし、だからこそ、私は、「~選」というタイトル自体よりも、その中身に信憑性が宿るような工夫をすべきだと言いたいわけなのです。

みなさんも、「いろんなオウンドメディアで『~選』というタイトルをよく見るから、まねしよう」などと、安易にタイトルをつけるときには、少し立ち止まって、記事の中身などに信憑性を宿らせる工夫をしてみましょう。

楽市楽座だからといって儲かることとは別問題

楽市楽座のように、だれでも自由に始められるオウンドメディア。そして、だれでも自由に決められる記事のタイトル。

楽市楽座で商売を始めることと儲かることは別問題です。儲かる商売人と、儲からない商売人がいたはずです。選んだり、買ったりするのは消費者だからです。

インターネットは現代版の楽市楽座。自由だからこそ、適当にやるのではなく、きちんと信頼される記事を書いて、利益につなげていきましょう。

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