オウンドメディアの全体像、効果、分類、構築法から予算まで

オウンドメディアとは何か(オウンドメディアの全体像、効果、分類、構築法から予算まで)

オウンドメディアとは?

「オウンドメディアって、一体何?簡単に説明して!」と言われることが多いので、ネットが苦手な人でもわかるように、できるだけ簡単に説明します。

オウンドメディアとは、ネット上に作った自社所有のメディア型の情報提供用WEBサイトのことだと思ってください。そこには、自社の商品ジャンルに関するたくさんの情報が並んでいます。たとえば、化粧品大手の資生堂のオウンドメディアであれば、美肌になる方法、スキンケアのアドバイスなどの記事がたくさんあります。大企業のオウンドメディアは予算も数千万円単位ですので、中小企業向けオウンドメディアの見本にはなかなかなりませんが。

オウンドメディアとは何か(オウンドメディアの全体像、効果、分類、構築法から予算まで)

ちなみに、オウンドとは、owned(所有している)という意味の単語で、オーナー(owner)とか、「オウンゴール」などに使われる、自分の(own)と同じ語です。

それこそ、「オウンドメディア」と検索すれば、いくらでも見本・事例を見ることが出来ますので、ピンとこない人は、下記で実例をみてください。

参考ページ
「成果にコミットしているオウンドメディアの成功事例7選」
「オウンドメディア.com」200以上のオウンドメディアを紹介
「国内外のオウンドメディアの成功事例32選」

上記のようなオウンドメディアを紹介するサイトが他にもたくさんあるのですが、結局は大企業向けの事例ばかりですし、中小企業がオウンドメディアから受けるさまざまな恩恵には直結しない事例が多いので、あくまでも優等生の事例として受け止めた方がいいと思います。

オウンドメディアが主流になりつつある理由とは?

オウンドメディアがこれからのネット集客手法の主流になりつつあるのは、客観的な事実と言っていいと思います。その背景、きっかけは、一言でいうと、「オウンドメディアの効果がはっきりとわかってきたから」です。

Googleの検索エンジンアルゴリズムの発展のおかげで、質が高いコンテンツが検索結果の上位に表示されるようになってきました。同時に、それまでに流行っていた、さまざまなSEO手法が通用しなくなってきて、簡単には競合他社に対する優位性を発揮できなくなってきています。

参考記事SEOなんて、もうやめろ!SEO対策を卒業する方法

さらに、他のネット集客の方法、特に有料広告も、費用対効果が合いにくくなってきました。なので、仕方がなく、消極的な理由でオウンドメディアでの集客へと移行してきた企業も多くあります。

しかし、私が、さんざんこのサイトでオウンドメディアの有効性を語るように、やはり、小予算しかかけられない中小企業にも大きなチャンスがあるネット集客手法なのです。しかも、長期的な効果が期待できます

一言で言うと、ブログ集客、動画集客、SNS集客など、過去話題になり、それなりに成果を収めてきたさまざまなコンテンツマーケティングの方法のすべてのメリットを兼ね備えている、「コンテンツマーケティングの王様」と言えるものがオウンドメディアなのです。

オウンドメディアのやっかいな点

オウンドメディアには、やっかいな点があります。これがわかるまでは、「オウンドメディア?それって、おいしいの?どんな味?」「オウンドメディアなんて、まだまだやらなくて、大丈夫?」と、のんびりしていられますが、これがわかると、

「やばい、早くオウンドメディアを始めないと!」

となります。

オウンドメディアとは何か(オウンドメディアの全体像、効果、分類、構築法から予算まで)

そのやっかいなこととは、ずばり、「競合他社が、御社より先に、真剣にやり始めたら、あとから追いつくことは、ほとんど不可能に近い」もしくは、「数倍のコストが余計にかかる」ということです。

Googleの検索エンジンは、いい意味で、より古い記事を検索結果の上位に表示します。情報が古くなって、間違っていたり、使えなくなっているケースは別ですが、そうでない限り、同じような内容のサイトや記事であれば、ほぼ間違いなく、古い方、つまり歴史があり、定評があるところを上位に表示するのです。

ということは、競合他社が同じようなユーザーを狙って、真剣にオウンドメディアに取り組み出してからは、なかなかそのオウンドメディアを抜くことができなくなります。

ですから、早く始めないとやっかいなことになるのです。まぁ、ちゃんとやれば、追い抜けないことはないですが。

オウンドメディアと普通のホームページとは何が違うのか?

オウンドメディアと、一般的な企業のホームページ、ECサイト(ネット通販)とは、何が違うのでしょうか。一言で言うと、対象とするお客様(訪問者)が違います。一般的なホームページやECサイトは、すでにその企業に興味がある人、その商品を探している人、買いたい人が対象です。ですから、そうした人々の期待に応えるために、企業や商品の情報が中心となります。一方、オウンドメディアは、企業や商品のことを知らない人に興味を持ってもらう、「見込み客を増やしていく」ということが目的となり得ます。その点が普通のホームページとは大きく違います。

参考ページ
【再入門】オウンドメディアとは?オウンドメディアの意味をまとめて解説

オウンドメディアは何に役立つのか?

オウンドメディアの目的や効果、取り組むメリットには、次のようなものが挙げられます。もちろん、これらの効果はオウンドメディア特有のものではなく、一般的なホームページにも、こういった効果、機能や目的を期待することはできますが、オウンドメディアは、情報量が多く、さまざまな人々の入り口となり得ますので、比較的、これらの効果を総合的に発揮しやすくなります。

オウンドメディアの10の効果
  1. 集客効果
  2. 顧客教育・育成効果
  3. ユーザーサポート効果
  4. イメージアップ・ブランディング効果
  5. セールス・購買意欲向上効果
  6. 信頼性・権威性向上効果
  7. 企業文化伝達効果
  8. 社員教育効果
  9. 交渉力向上効果
  10. 求人・採用効果

 それぞれの効果について、詳しくは、こちらを読んでください。

参考記事「これはありがたい!オウンドメディア10の効果」

オウンドメディアで売っている成功事例

「オウンドメディアは、メディアなので、売り込みはしてはいけない」という向きもありますが、実際には、ペイドメディア(広告媒体など)もあるわけで、メディアだから売り込んではいけない、というものではありません。中小企業や個人商店は、ユーザーにとって、役立つ情報を提供していたら、きっとそのうちいいことがある!というように、悠長に構えていてはいけません。

また、ネイティブアドと呼ばれるようなパターン、つまり「役立つ情報だと思って読んだら、じつは広告だった(だまされた!)」となるケースも多く、だったら、正々堂々と売り込もう!セールスコンテンツが満載のセールスメディアとして、オウンドメディアを使い倒しましょう、というのが私の主張です。

セールスメディアとしてのオウンドメディアで成功している事例
「ほぼ日刊イトイ新聞」 ※「ほぼ日」として上場しました
「北欧、暮らしの道具店」

オウンドメディアの欠点

オウンドメディアはいいことずくめなのですが、欠点としては、「効果が出てくるまでに時間がかかる」という点があります。

あくまでも一般的なケースですが、オウンドメディア公開後、約2か月間はほとんどアクセスがなく、3か月目以降、記事数が30くらいを越えたあたりから、ようやく何らかの反応が出てきます。私たちのノウハウがあれば、記事数が10くらいでも反応が出てきますが、やはり、記事数の多さは、成果に直結しますので、追求したいところですね。

もちろん、すでにアクセス数が多いサイトを持っていて、そこからユーザーを誘導したり、会員がいたり、広告予算をかけたりできるのであれば、話は別です。自社に会員がいる企業は、その会員にも役立つオウンドメディアにすれば、早期にそれなりの効果を期待できるでしょう。

また、質の高いコンテンツを作るのに労力やコストがかかる、ということをデメリットと考える人もいますが、質の低いコンテンツがだれにも(ユーザーにもGoogleにも)評価されないのは当たり前のことであり、問題外の議論です。

ただし、上記のような欠点は、ホームページにせよ、ブログにせよ、同じように当てはまることですので、オウンドメディア特有の欠点とも言えませんが。

オウンドメディアの分類(内容編)

オウンドメディアを、掲載されている情報の内容で分類してみると、およそ13のパターンに分類できます。

  1. お知らせ系
  2. 基礎知識・用語集系
  3. やり方・ハウツー系
  4. 疑問・問題解決、Q&A系
  5. 事例・体験談系
  6. 統計データ・調査レポート系
  7. 商品紹介系
  8. 運営者紹介系
  9. 世界観・イメージ系
  10. 投稿系
  11. 役立ちツール系
  12. ニュース系
  13. キュレーション系

参考記事「オウンドメディアを内容別に13パターンに分類しました」

オウンドメディアの分類(記事の形式編)

オウンドメディアのさまざまな記事を分類すると、およそ11のパターンに分類できます。

  1. オーソドックスな一般的な記事型
  2. 対談型
  3. 取材レポート・体験記・日記型
  4. 統計データなど、フォーマットが決まった定型レポート型
  5. チェックリストや表などの役立つツール型
  6. インフォグラフィックや図がメインのグラフィック型
  7. 読みやすさなどを工夫したマンガ・小説型
  8. クイズ・診断テスト型
  9. 投稿・掲示板型
  10. ダウンロード資料型
  11. 動画・音声ファイル型

参考記事「オウンドメディアを記事の形式別に11パターンに分類しました」

オウンドメディアを立ち上げる方法・手順

具体的には、こういう方法・手順でオウンドメディアを立ち上げるのが一般的です。当社のようなオウンドメディア制作業者を利用すれば、二人三脚、もしくは、やることと言ったらヒアリングに答える程度で、ほとんどお任せでも立ち上げていくことができます。

計画段階 リサーチ ユーザー行動、競合サイトなど、成功事例を調査
目的・目標設定 半年後、1年後の成果など、目安となるゴールを設定
予算確保 立ち上げだけではなく、更新の費用も含めた予算を確保
企画段階 基本設計 タイトルや更新頻度など基本的なルールを決定
スタッフィング 人員の配置、責任範囲の決定、外注先の確保など
キックオフ 社内発表など、目標達成に向けて具体的に行動開始
制作段階 詳細設計 各記事のテーマ、文字数決定など
デザイン・構築 デザイナー、コーダーへの発注など
記事流し込み 記事原稿や画像をオウンドメディアに掲載する作業
テスト 表示されるか、問い合わせフォームの稼働などを確認
公開段階 公開 いよいよ、サイトを一般公開
リンク設定 既存のサイトなどからのリンクを設定
公開告知 公開したことをプレスリリース、社内報、SNSなどで発表

自社で立ち上げるべきか、オウンドメディア制作業者に委託するべきか

自社でたちあげるためには、それなりに業務遂行能力が高い人材が必要です。そのような人材を配置するほどの余裕があれば、そのような人材を配置するだけの価値が、オウンドメディアにはあります。ですが、もし、そういうことが難しいのであれば、ほかの業務と兼任になるなど、中途半端な任せ方になるようであれば、人件費的な観点も含めて、オウンドメディア制作業者に委託するのがベストだと思います。

オウンドメディア制作のおよその予算

オウンドメディアの立ち上げにかかる予算をおおまかに説明しますね。

  • 大企業の大規模有名オウンドメディア … 500~5,000万円
  • 中堅企業の中規模オウンドメディア … 200~1,000万円
  • 小企業の地域限定・ニッチオウンドメディア … 50~500万円

本当に大まかですが、その他、運営にかかる人件費などを含める必要があります。担当者の人件費以外には、記事を外注した場合のライターへの委託費用や、画像の購入費、撮影費などがあります。

オウンドメディアをネット上に載せておくための受け皿であるサーバーの維持費については、通常月額数千円程度で充分です。もちろん、アクセスが増えれば、サーバー費用も高くなりますが、サイトの表示が遅くなるなど、サーバーへの負担などを気にしなければならないくらいにアクセスが増えてから、専門家に相談すればいいでしょう。

また、ブログでいうとアメブロやライブドアブログのように、入力するだけでだれにでも作っていけるようなサービスほど簡単ではありませんが、当サイトも使っている「WordPress(ワードプレス)」などの、CMSと呼ばれるようなオウンドメディア構築サービスを使えば、独自にプログラムを作るよりも安価、もしくは無料でスタートできます。詳しくは「オウンドメディア CMS」と検索してみてください。

ただし、設定などは若干知識が求められますので、当社のような専門業者に依頼した方が早くて確実だと思います。

参考サービスオウンドメディア セルフパッケージ サービス

オウンドメディアについてもっと勉強する方法

オウンドメディアは、この記事執筆時点(2017年6月4日)では、まだまだ、市場における導入期であり、これから、さまざまな中小企業の成功事例が出てきたり、専門業者も増えてくる分野です。数冊、オウンドメディアについての書籍もありますが、ほとんどが大企業~中堅企業向けです。

中小企業のオウンドメディアの成功事例に限らず、常にこういうサイト、「オウンドメディアのオウンドメディア」のようなサイトなどで勉強するのが今のところベストだと思います。

勉強する人には、必ずやご褒美がありますので、めざとく情報をキャッチアップしていくという姿勢でいいと思います。

オウンドメディアの全体像と未来像

中小企業や店舗にとってのオウンドメディアは、まだまだ成功事例が少なく、だからこそ、先行者利益がある分野です。オウンドメディアの全体像、業界の動き、成功事例、トレンドについては、常にこのオウンドメディアを更新しながら情報を発信していきますので、ときどき、チェックしてみてください。

繰り返しますが、中小企業にこそ、成長の起爆剤として、オウンドメディアを導入する価値があるはずです。無理のない規模で、いち早くスタートされることをお勧めします。そして、同商圏内の同業他社よりも、優位に立つ効果を実感してください。

オウンドメディアを作ることは、企業やお店の未来を作っていくことです。会社の未来像を描くことでもあります。

お問合せください

SNSでフォローする