オウンドメディア構築のためのリサーチ力

オウンドメディア構築のためのリサーチ力

なぜリサーチが大切か

オウンドメディアは、蓄積型の情報メディアですから、いくらでも、情報を掲載していけます。その情報量は、基本的には多い方がいいとされています。

もちろん、情報の量だけではなく、質も大切ですので、より大きな成果を得るためには、目的意識とバランス感覚が必要になります。

いずれにせよ、そういった情報を集めるには、リサーチが大切です。

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」という孫子の教えがありますが、まさに、リサーチとは、このような目的のために行われるべきです。

オウンドメディアの成果を最大化するためのリサーチの目的

 
1.ユーザーを知るため

ユーザーがどんな悩みを抱え、どんな期待をし、何を知りたがり、何を欲しがるのか、という情報をリサーチして、集めてきます。その結果を、「お客様アンケート結果」というような内容の記事として公開することもできますね。

2.自社を知るため

自社の商品について、もっと深く理解することも重要です。そのために、リサーチを行います。

お客様の評判はどうか、改良点はないか、ヘビーユーザーは、どういう使い方をしているか、同時に使用したらより効果を発揮するような商品はないか、それらとセットにして提案できないか、など、さまざまな視点で調査して、情報を集めます。

効率的に集客するために

オウンドメディアは、より効率的に集客したい人にとっては、非常に頼りになるマーケティング手法です。今よりも効率よく、多くのユーザーを集めるには、戦略的に情報を発信していく力、が重要なのです。

「戦略的に情報を発信していく力」を発揮していると言えるのは、次の3つの条件を満たしているときです。

  1. 正しい相手(ターゲットユーザー)に、
  2. 正しい記事(情報、メッセージ)が掲載されたオウンドメディアを
  3. 必要なタイミングや回数、アクセス頻度で使ってもらう

これらの条件を満たせるオウンドメディアと、その運営体制を作ることが、成功の要です。

そもそもユーザーとは?

ここで、ユーザーの本質を少しだけ復習しておきたいと思います。

そもそも、ユーザーは、私たちと同じ人間であり、もれなく全員が自己中心的な存在です。たとえば、日々、こんな気持ちを抱えながら生きています。

  • 自尊心を満たしたい
    特別な存在でありながら、周囲に受け入れられていたいという気持ち。特別扱いされたりすると喜びますが、集団からはみ出ることは受け入れがたく、みんなに同化して、安心を感じていたいのです。
  • 自己像を確認して一致させたい
    アイデンティティを大切にしますので、自分とはどんなキャラクターか、という自己像を、自分自身の生き方の柱としつつも、同時に、周囲から期待されている自分らしく振る舞いたいと思っています。
  • 自己正当性を担保したい
    不完全で過ちも犯す人間だということは重々思い知らされているが、それだけの仕打ちを受けたり、改善する努力もしていて、基本的な部分では正しくて、いい人でいたい、という気持ち。

お客様も、あなたも、きっと上記のような人間なのです。当然、私も。だからこそ、お互いが、愛おしいのですが。

愛される商売人は、上記のような、愛すべき人間の、切なる願いに応えるような人だと思います。そういう面を、オウンドメディアというステージを使って、表現していくのです。

オウンドメディアは、言い換えると、そんな矛盾を抱えた、か弱きお客様の、一つのよりどころにならなければならないと思います。

参考記事ユーザー行動分析のためのユーザーフロー66項目

ユーザーにゴールへの行動をしてもらうために必要なこと

このように、ユーザー理解を深めたところで、それだけでは、商品は売れませんし、問い合わせ件数も増えません。一部の熱心なファンを除いて、ユーザーは、もともと、私たちのの商品や存在などに興味はないのですから。

そんな自己中とも言えるユーザーに、こちらに興味を持ってもらい、商品を買ったり、サービスを利用したり、問い合わせをするなどの何らかの行動を期待するのであれば、次にこちらが取るべき行動は、次の3つが挙げられます。

1.そのゴールが自分に関係があると思われるようにする

あなたの悩みに関係がある情報がここにありますよ!ということを、教えてあげてください。具体的には、ユーザーの悩みを代弁したり、悩みとその周辺のキーワードを含む文章を記事にするなど、そのゴールがユーザーの問題解決や願望成就につながっていると認識してもらえるような情報を用意して、発信していきます。

2.そのゴールに到達する意義や価値を最大化する

そのゴールに到達する意味があり、商品を使うことで受け取れるベネフィット(利益、便益)の大きさ、そして「あなたはそのベネフィット」を受け取る権利があることを、ユーザーにあらゆる角度から、繰り返し、伝達していきます。

3.そのゴールに到達するルートの妥当性、安全性を示す

そのゴールに到達するルートが正しくて、安全であることを示しましょう。危険な道は、よほど強い動機がない限り、進む気になれませんから。多くの人に利用されている、何かの賞を受賞したなど、信頼性を高める情報を、なるべく多く用意しましょう。

ユーザーがオウンドメディアの情報発信者(企業や店舗)に期待すること

情報の量や質だけではなく、情報発信者の評価も重要です。ユーザーがオウンドメディアの情報発信者である運営者に期待することは、次のようなことです。

  1. 必要充分な経験や情報、資格を持つプロであってほしい
  2. 自分のことをわかってほしい、迷いを整理してほしい、説明上手であってほしい
  3. 適切な範囲で共感してほしい、理解を示してほしい
  4. 誠実でいてほしい、できれば親身であってほしい
  5. 希望を与えてほしい、憧れられる存在であってほしい

情報が少なかったり、古かったり、どこにでもあるような陳腐なものだったりすると、信頼されません。

また、自分で実行したこともないのに、本で読んだり、ほかのサイトに載っていたような知識をひけらかすようなものは、「なんか、浅いなぁ…」という印象を与えてしまうことになるでしょう。

ユーザーに評価される情報発信者として、どうあるべきか。オウンドメディアの発信者として、上記の5つのユーザーの期待に答えるために、具体的にはどのような行動をすべきか、一度、考えてみてください。

いつでも使える8つのリサーチ方法

情報を増やす(量)、そして適切な内容にする(質)には、リサーチが有効です。

最後に、リサーチの方法を8つ紹介します。

  1. 間接リサーチ
    本やデータベース、ネットに掲載されている、他人が調べた情報を利用して調べる方法
  2. 直接リサーチ
    本やインターネットではなく、直接ユーザーに聞いたりする方法で、アンケートやインタビューなどのこと
  3. 観察
    少し離れて、もしくは至近距離から観察することによって、情報を集める方法
  4. 模擬実験
    実際のものに近い状況を作って、模擬実験してデータを集める方法。シミュレーションや予行演習、テストと呼ばれるものです
  5. 体験
    実際にやってみて、その体験結果から情報を得る方法
  6. 想像
    頭の中だけでイメージするもので、直感や感情の変化などからヒントを得る方法
  7. 思考
    上記1~6.の結果をもとに、ロジカルシンキングを行い、頭の中、および、文章や図を使って洞察を深め、論理的にデータを集める方法
  8. 人口知能(AI)の深層学習により、導かれた予想結果を情報として活用する方法

世の中にあるリサーチ方法は、上記のいずれかに分類できます。

たとえば、「お客様の気持ちになって考える」というのは、何も精神論ではなくて、上記のリサーチ方法を、お客様を対象者として実施するということにほかなりません。

オウンドメディア構築のためのリサーチ力

オウンドメディアの作り方、構築法として、以下のようなプロセスを紹介しています。

参考記事オウンドメディアを構築する手順14ステップ

その中でも、最初に「リサーチ」を挙げています。まずは、「知る」から始めましょう、ということです。知ることで、自ずと、何をやるべきかがわかってきます。

逆に、「ユーザーのことは何でも知っている」と思った時点で、油断が始まり、判断ミスが起こり、終わりが始まる気がします。

ちゃんとリサーチすることで、私たちは、ユーザーのことを何も知らない、ということに気づけるのです。それはそれで、かけがえのない経験であり、なかなか得がたい知見です。

オウンドメディアこそ、リサーチ力で差が出る分野なのです。

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