求人・採用コンテンツ制作ガイド(6)

求人・採用コンテンツ制作ガイド(6)

 

求人・採用のためにオウンドメディア型の求人・採用WEBサイトを運営していく企業が増えていますが、まだまだどんな情報を掲載したらいいのかがわからずに困っている経営者や採用担当者が多いのが実情です。

そこで、今回は、どんな項目を求人・採用WEBサイト(ホームページ)にはいったい掲載すべきか、それらの情報を集めるための社員アンケートの実施方法も含めて解説します。

求人・採用コンテンツ制作のための社員アンケートは実施すべきか

求人・採用に成功するには、適切な情報を発信していく必要がありますが、たとえば、オウンドメディアやWEBサイトなどにどんな情報を掲載していけばいいか、わからないことがあるでしょう。

そんなときに、社員アンケートを実施する経営者や人事担当者がいます。

たしかにアンケートの結果からは、社員の本音をはじめ、経営者が気づかなかった企業の魅力などを発見することができます。

また、求職者が企業のどこに不安を感じたり、疑問を持ったり、何を知りたがっているのか、求職者に近い立場の社員ならより的確に言い当てることができるでしょう。

また、それと同時に社員の意識も変わってきます。求人・採用活動への参加意識が芽生えることがあります。

ですが、中途半端な社員アンケートは、返って悪い結果を招くことになりがちです。経営者も人間ですから、どうしても気にしすぎてしまったり、そもそも社員が本当のことを書かなかったり。

これは、多くの採用コンテンツの制作を手がけてきた私たちが経験上、わかったことです。

では、どのようなアンケートなら意味があるのでしょうか。このテーマは、企業のステージや状況など、集めたい人によっても違いますのでの、この記事では省略します。

しかし、あくまでも「求人・採用サイトに掲載すべきトピックを提供してください」というような素材収集を目的としたアンケートであれば、次のような設問で実施すればいいと思います。

求人・採用サイトの情報収集を目的とした社員アンケート設問見本(例)

○○○○○株式会社 社員アンケート(例)

 

20○○年  月  日

      部  氏名        

求人・採用サイトや求人広告を制作するにあたって、みなさんからヒントをいただくためのアンケートです。採用がうまくいっていい仲間に出会えるようにご協力ください。

(提出日  月  日まで/目安の記入上限時間:10分間)

 
1.当社はどんな企業ですか?

会社として目指しているもの、会社や製品、サービスの特徴、同業他社のとの違い、思い出深いエピソードなどを何でもいいので教えてください。

2.あなたはどんな仕事をしていますか?

仕事内容、やりがい、仕事を通して得られるもの、仕事をしていて印象に残っていること、工夫している点などについて、何でもいいので教えてください。

3.どんな人と仕事をしていますか?

上司、同僚、社風や、自分の将来像、目指している先輩や後輩との思い出、目立っている人、目立っていないけど活躍している人など、どんなことでもいいので教えてください。

上記の例のような社員アンケートを実施して、できるだけ求人・採用サイトの素材となる情報を増やします。

こういうアンケートは、よほど研究している人事担当者か、アンケートのプロや専門のスキルを持つコンサルタントが実施したりしないかぎり、「どこまで信用していいかわからない、中途半端なアンケート結果」を集めるだけになりがちですが、この段階では、それで充分なのです。

ちなみに、無記名(匿名OK)にしたところで本音が聞けるとは限りませんので、記名してもらう方がいいと思います。

おもな退職理由アンケート結果

ちなみに、ある企業でこんなアンケートしたときの結果です。

設問:
今まで当社以外で働いていた経験(アルバイト含む)をもとに、その時に感じていた不満や、退職の理由を可能な範囲で教えてください。

結果(おもな退職の理由):

1.企業について
  業績悪化、方針が合わない、将来性に不安、など

2.業務・仕事について
同じ仕事に飽きた、もっとキャリアアップしたい、体調をくずした、やる内容がすぐに変わる、やりたい仕事が他に見つかった、など

3.人間関係について 
経営者が人を大事にしない、上司が嫌い、同僚ともめた、社風が合わない、常に勉強しろとうるさい、など

4.給与・待遇について
給料が低い、評価方法に不満がある、残業が多い、労働条件が悪い、など

ネガティブなことを聞いているアンケートですから、結果もほとんどネガティブなものになりましたが、求職者の気持ちとしては、「二度と同じ思いはしたくない」と考えているはずです。

その裏返しとして「今度就職活動するときは、そこをきちんとチェックしよう」と少なからず思っているはずなのです。

にもかかわらず「情報量」が少ないと不安はぬぐい去ることができません。

そこで、そのような不安があることを予測し、求職者が「この企業なら大丈夫かな」と安心できるような情報を先回りしてきちんと掲載しておくことが大事なのです。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報(全54項目)

求人・採用サイトや求人広告で求職者に伝えるべき情報は、次の4つに大別できます。

  1. どんな企業か
      歴史、経営者の思い・経営理念、安定性、将来性など
  2. どんな仕事か
    仕事内容、やりがい、仕事を通して得られるものなど
  3. どんな人か
    上司、同僚、社風など。自分の将来像をイメージできるか
  4. どんな条件か
      給与、待遇、福利厚生、教育制度、労働条件など

これら4つの項目について、自社についてきちんとそれらの情報を出せているのか、というところをチェックしてみてください。

※「求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報(全54項目)」は当ページ下部にてダウンロードできます

さらに、これらの項目を一つずつ詳しく見ていきましょう。

1.どんな企業か

【歴史など】
どの企業でも始まりがあります。創業時の熱い思いや、苦労などもたくさんあるでしょう。そういう荒波を乗り越えてきた歴史やエピソードなどを掲載しましょう。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 創業時に苦労したこと、不安に思っていたこと
  • 創業時どんな企業にしたいと思っていたか
  • 創業時から存在する企業のルールやこだわり
  • 企業の実績や表彰されたこと、マスコミなどに取り上げられたこと

【経営者の思い・経営理念】
求職者から魅力的だと感じられる企業には、魅力的な経営者や経営理念が存在しています。
「経営理念だけは一人前」と揶揄されたり、発案した本人が「かっこよすぎて照れくさい」と考えてしまうかもしれません。でも、かっこよくていいのです。かっこいい企業にしたいと思うなら、かっこよくていいのです。粋な企業にしたいのであれば、粋な経営理念の一つもあっていいと思います。もちろん、抽象的で、誰も具体的イメージをもてないような理念だと、絵に描いた餅になってしまいますが、ないよりきっとましです。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 企業が生まれたきっかけ
  • なぜ企業が存在しているのか、存在意義は何か
  • どういう商品やサービスを通じて、どういうものを世の中に提供していきたいのか
  • 企業のビジョンや理想像として目指しているものは何か
  • どういう社員と、どういう顧客に、どういう商品やサービスを提供していきたいか
  • 経営者の三つのこだわり
    ・社員に関するこだわり
    ・顧客に関するこだわり
    ・商品、サービスに関するこだわり

【安定性・成長性】
企業にとって、社員はたくさんいるかもしれませんが、社員から見れば、企業は通常一つしか選べません。求職者にとって、転職活動というのは、人生を決める大きな出来事です。安易に転職を繰り返す人も多くいますが、できれば長く同じ企業に勤めていきたいと考える人も多くいます。ですから、企業の安定性や将来性は、求職者にとって重要な情報です。将来にわたって、企業が発展していくのと同時に自分自身が成長してけることに、その企業で働く意義を見出す人も多いのです。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 過去の売上高、経常利益
  • 大口の安定顧客の存在
  • 企業がこれから目指す姿
  • 目標数字(売上、出店・開発計画など)
  • なぜ人材が必要となるのか
  • 企業の成長に対する経営者の考え方
  • 社員への「どんな企業にしたいと思っているか?」アンケート結果
  • 顧客から自社への評価
  • 取引先企業から自社への評価

2.どんな仕事か

【仕事内容とやりがい】
仕事内容とやりがいをきちんと説明しましょう。

「当社はいわゆる3K(きつい、汚い、危険)だから…」と言い訳していても何も解決しません。今、一人も現場で働いている人がいないのなら別ですが、一人でも働いている人がいるのなら、その人に聞いてみましょう。

「やりがいは何ですか?」「家族を食わせられるから、やりがいとか言っていられないんです」

そんな会話があっても正直でいい思います。

「残念ながら当社の現場にやりがいはありませんでした。でも、家に帰ったら、やりがいがありました」

なんて、ちょっとおしゃれなキャッチコピーにしてもいいと思います。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 作業一つ一つにどんな気持ちをこめているか
  • その仕事は何のためにするのか。誰の役に立つのか
  • 誇りに思っていることは何か
  • その仕事をしていてよかった!と思えるのはどんなときか

【仕事を通して成長できること】
絶対に探せば見つかる割に、ほとんどの企業がいまいちしっかりと表現していないのがこの項目です。私が、まだまだ多くの経営者や人事担当者が勉強不足だと思う理由の一つです。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 上手にできなかったことができるようになったこと
  • 「私が先輩から学んだ3つのこと」紹介
  • 入社○年後にチャレンジしてほしいことなど、キャリアプラン例
  • 実際にあった失敗への対処法とそこから学べること
  • 取得できるようになる資格など

3.どんな人か

【どんな人と働くのか】
どんな社員と一緒に働くのか、どんな上司と一緒に働くのか、とても気になります。人間関係が悪いと、どんなにその仕事が好きでもストレスはたまります。逆に、たとえ仕事の内容がきつくても、いっしょに働く同僚がお互いを理解し認め合い、必要以上に過度に干渉もせず、「仕事はキツイ!でも、仲間は最高!」と言えるような環境づくり・人づくりも大切です。

また、今の時代は、コミュニケーション能力を高めるような社員教育よりも、まずは異質な人を認める社員教育を施すことが大切だと思います。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 社員の自己紹介やコメント
  • 社員への「どんな社員がいる企業ですか?」アンケート結果
  • 社内イベントでのエピソード
  • 経営者は社員をどう思っているのか

【どんな人を求めているのか】
どんな人に入社してほしいのか。どんな人と企業を作っていきたいのか。これは、「企業を将来的にどうしていきたいか」ということに直接関わることですが、意外とはっきり示していない企業が多いのも事実です。

まずは、経営者が考える「こんな人を雇用したい、こんな人と働きたい」というのを書き出してみましょう。それが難しい場合は、「こんな人は雇用したくない、こんな人とは働きたくない」というのを書き出してみましょう。感情的なものでもいいのです。

経営者が気持ちよく仕事をできる環境というものは、本当はものすごく大事です。経営者が気持ちよく働けるということは、社員も気持ちよく働けるということですから。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • その職種に必要な能力、合う性格
  • 経営者の社員教育に対する態度、考え方
  • 社員への「どんな人と働きたいですか?」アンケート結果

【社風】
社風というのも求職者が知りたがる事柄です。社風を決定づける要素は、たくさんありますが、次のような項目をページに掲載すると伝わりやすくります。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 態度、考え方、雰囲気
    ・経営者の性格、考え方、態度
    ・社員の性格、考え方、態度
    ・職場全体の活気
  • コミュニケーションのあり方
    ・あいさつへの考え方
    ・来客への対応、言葉遣い
    ・ホウレンソウの頻度や方法
  • 社内のルール、モラル
    ・どんなルールがあり、ルールを守れているか
    ・備品の管理、整理整頓
    ・ミスへの対処方法

4.どんな条件か

【給与・待遇】
給与はどうすべきでしょうか。たしかに高額な給与を設定すると、スキルや経験を持った人が集まりやすい傾向があります。自分の市場価値は高い、と考えている人からの応募が増えます。しかし、同時にお金の優先度が高い人、もしくは借金を抱えている人が集まりやすくなる傾向があります(借金を抱えている人がダメと言っているのではありません)。企業の経営状態にもよりますが、給与額そのまま掲載するだけではなく、「初任給は○○万円。こんな業務ができるようになると○○万円。」というように昇給がイメージできるようにしていくのも大事です。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 基本給や職能給など
  • 手当、各種経費負担など
  • 昇給イメージ、昇給制度の紹介

【福利厚生、教育制度、労働条件】
各種制度や労働条件なども、求職者にとっては気になるところです。とはいうものの、こういった条件だけを中心に考える人は、もしかしたら、企業や他人への依存度が高い人が多いかもしれません。しかし、立場を逆にして考えると、やはりきちんとした各種制度や両同条件があった方が気持ちよく安心して働けることはわかります。もし、制度や条件で他社に劣る場合は、将来的に改善していきたいことを書けばいいでしょう。その方が正直で好感が持てますし夢があります。ただし、そのように約束した以上は、経営者は必ず約束を守るように努力しなければなりません。

求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報例

 

  • 社内イベント、研修旅行
  • 福利厚生施設の存在と活用状況
  • 教育機会があることについて
  • 労働条件の詳細
  • 制度や条件についての将来像

ダウンロード資料
オウンドメディアのネタ帳「求人・採用サイトや広告に掲載すべき情報(全54項目)」(PDF形式、A4サイズ 3ページ)
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