大手求人情報サイトのランキング不正操作について

大手求人情報サイトのランキング不正操作について

前回は、不正なSEO対策の実例を紹介しました。

参考記事これが不正なSEO対策の2つの事例!?

今回も、不正がらみで恐縮です。

新卒・既卒向け就職・採用情報サイトの大手マイナビにて、掲載企業のうち、そのPVが多い企業を注目度が高い企業として「マイナビPVランキング」を毎日発表しているのはご存じですか。

じつは、そのランキングを不正に操作している企業、もしくは人がいるのではないかと疑ってしまう作業案件を、お仕事マッチングサイト(当社もお世話になっているユーザーでもあります)で見つけてしまったのでした。やれやれ。

不思議な作業案件を発見

私は、某お仕事マッチングサイトを眺めていて、こんな不思議な案件を発見しました。

大手求人情報サイトのランキング不正操作1
大手求人情報サイトのランキング不正操作2

 
一応、リサーチが目的だということになっています。

しかし、マイナビという一企業の検索窓に、特定の企業名を打ち込んで、その企業の本社所在地を調べることに何の意味があるのでしょうか。私にはわかりません。ですが、確かにそんな仕事が存在するらしいのです。しかも約250人以上が、その不思議な仕事を完了しているらしいのです。

そして、問題はここからです。

同じような作業案件が、私が見つけただけで4つほど存在しました。

そして、そのいずれの案件にも、「(株)m(以下伏せ字)」社の名前が登場し、その社名で検索するように指示しているのです。

ということは、単純に「(株)m(以下伏せ字)」社は、少なくとも他社の4倍は検索されるように仕組まれていると考えられます。

単純計算で1,000回は検索されているということになります。

 

(上記画像の案件のつづき)

某お仕事マッチングサイトの作業案件1の内容
大手求人情報サイトのランキング不正操作3

某お仕事マッチングサイトの作業案件2の内容
大手求人情報サイトのランキング不正操作4

某お仕事マッチングサイトの作業案件3の内容
大手求人情報サイトのランキング不正操作5

某お仕事マッチングサイトの作業案件4の内容
大手求人情報サイトのランキング不正操作6

どの案件にも、(他の会社名はすべて入れ替わっているのに)毎回「(株)m(以下伏せ字)」社の名前だけは登場するので、不自然だと思って確認したところ(その影響だとは断定できませんが)、予想通り、マイナビのトップページのランキングや、「マイナビPVランキング」(総合ランキング)では、「(株)m(以下伏せ字)」社が上位に表示されていました。

そりゃあ、マイナビ内での「(株)m(以下伏せ字)」社の検索数、アクセス数は増えるでしょう。

 
マイナビの総合ランキングです。モザイク部分の中に「(株)m(以下伏せ字)」社がランクインしていました。

マイナビPVランキング - 就活支援 - マイナビ2018

 

上記のような不正なランキング操作が目的と思われる作業案件に、やたら「(株)m(以下伏せ字)」社の名前が出てくることと、マイナビのランキングが上位にあることの因果関係があるかどうか、私にはわかりません。もしかしたら、「(株)m(以下伏せ字)」社は、むしろ、悪意ある人物からの嫌がらせを受けているのかもしれません。

それに、この不思議な作業案件の依頼主を特定することは、そんなに難しくないでしょうから、もし、「(株)m(以下伏せ字)」社に正当性があるなら、訴えられたらいいと思います。

また、もし、案件の依頼主が、このリサーチが正当なものであると主張されるのでれば、マイナビ側に迷惑がかかっている可能性があることを想像すべきだと思います。

いずれにせよ、私が言いたいのは、特定の企業がどう、ということではなく、こういうことは、まだまだ全国的に行われているのではないか、ということ、そして、もうそういう不正行為は止めましょう、ということです。

こんなことばかりしていたら、ネット上の情報の信頼性がますます落ちますよ!

情報の正しさとランキングの正当性

私自身も、誤字脱字などをすることもあり、意図せず、間違った情報をネット上で発信しているかもしれません。ですから、えらそうなことを言える立場ではないのですが、せめて、悪意ある行為は、ただちに止めていただきたいと思います。

今件では、一連のステマ事件やDeNAの「WELQ事件」のように、あれだけネットでの不正な行為をやってはいけないという反面教師があるにも関わらず、「まだやっているところがあるんだ」と思ってしまいました。

ちなみに、私はDeNAさんには、反省と勉強をして、より優れた企業に生まれ変わってほしいと心から願っていますし、生意気なことを言うようですが、企業はそうやって成長していくと思っています。きっとそのようにされるでしょう。DeNA事件の陰で、いくつもの企業やサイトオーナーが「俺たちの不正はバレなくてよかった~」と胸をなで下ろしていることでしょうし。

WELQ事件に比べると、今件は小規模で被害も少ないとは思います。

しかし、もしかしたら、無理矢理ランキングを上位に上げておきながら、後日「総合ランキングで○位!」と謳う魂胆なのかもしれません。そうだとしたら、就活生をだますことになりますが。

ホームページを見る限り、「(株)m(以下伏せ字)」社は、きっと時代に必要とされるすばらしい企業なのでしょうから、もっと正々堂々と、別の方向に努力をして採用活動に取り組まれたらいいのに、と、残念に思います。

ちなみに、この事例紹介は、ネットで特定の企業、今回は「(株)m(以下伏せ字)」社の評価をどうしよう、という意図はなく、「こういう不正はバレますよ」という戒めとして受け取っていただければいいかと思います。

なお、マイナビ自体は、どちらかというと被害者ですので、なんらかの対応を急がれた方がいいと思います。

個人的には、そんな無責任なランキングは不要だと思うのですが、どうなのでしょうか。今の時代、PVが多いことが、そんなに重要なのでしょうか。過去の名残から「とりあえずランキングもあった方が……」みたいにしているようにしか思えません。

もしくは、ランキングで企業にアクセス数を競わせて、トラフィックが多いサイトとして価値を上げようとする狙いでもあるのでしょうか。

いっそのこと、「就活生以外の人のアクセスも含めたランキングです」と書いてしまうか。「工作員を多数導入できる、実行力のある企業」として評価されるかもしれませんね。

※もし、「(株)m(以下伏せ字)」社から連絡をいただき、説明をしていただけましたら、この記事自体、もしくは事例自体を修正もしくは削除などの対応をしますので、ご連絡ください。ただし、第二、第三の不正行為が出ないような知恵をお互いに出し合いたいものです。

また、今回のマイナビPVランキング不正操作の疑いがある行為自体が、第三者による嫌がらせである場合など、「(株)m(以下伏せ字)」社の正当性が認められる場合は、その旨、お知らせください。

こういう香しい一件をネット上で炎上案件にするのは簡単かもしれませんが、どうか、みなさんも冷静に、前向きな提言として受け取っていただければと思います。

オウンドメディアでの情報発信、SNSでの情報発信が、これからますます盛んになります。そして、情報量を増やすだけでよかった時代から、情報の質の時代へと移り変わっていくのです。

お問合せください

SNSでフォローする