ライター必読!オウンドメディア記事のミスを防ぐ9つのポイント

ライター必読!オウンドメディア記事のミスを防ぐ9つのポイント

オウンドメディアに限りませんが、人の目にふれる文章での誤字などのミスは極力防ぎたいものです。誤字がひとつあっただけでも、その文章全体の信頼性が損なわれたりしてしまうからです(私もどきどきミスしますので、注意しないと!)。

ミスを防ぐためには、書いた人間が見直すだけでなく、複数の人間がきちんとチェックすることが必要です。場合によってはプロの校正マンに依頼するなど、十分に気をつかって、ミスした文章をそのまま公開してしまうことがないように心がけたいものです。

今回は、新聞社という報道の現場で実際に校正・校閲を担当している専門家から聞いた「ミスを防ぐためのポイント」を紹介します。

ずさんな記事を見逃すことは「罪深い行為」

ライター必読!オウンドメディア記事のミスを防ぐ9つのポイント
2016年11月、根拠がない誤った内容が多すぎるとの指摘が相次ぎ、ディー・エヌ・エー(DeNA)が医療情報サイトの閉鎖に追い込まれたのをご記憶の方は多いと思います。
なぜそんなことになったのでしょうか。
専門記者ではない外部執筆者に依頼したり、執筆経験の有無も確認していなかったというお粗末な運営が原因だったと言われています。
医療情報サイトの記事は、病気に苦しんだり悩む患者や家族が切実な思いで読んでいるはずですから、かなり罪深い行為だったと言えます。
中には「肩こりの原因は幽霊?」という内容も含まれていましたから、ちょっとチェックすれば「これはさすがに掲載したらまずい」とわかったはずです。
石原さとみさん主演のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール」が話題となり、ご覧になった方もいると思いますが、出版社や新聞社にも校閲担当者がいます。
DeNAのように、ずさんな記事をスルーしないためにも、やはり校正・校閲は必須なのです。

犯しやすい誤り・気をつけるべき9つのポイント

ここで、記事をチェックする際に念頭に置いておきたい10の項目を紹介します。

1.誤字・誤変換

「怒り心頭に達した」
「間一発」
「国敗れて山河あり」
「天罰が当たる」
お気づきになりましたでしょうか。いずれもおかしいですよね。
正解は、
「怒り心頭に発した」
「間一髪」
「国破れて山河あり」
「天罰が下る」
です。
こうした誤字は、なかなか気づきにくいものです。最近の日本語変換ソフトは性能が良くなっていますので、誤変換は減りましたが、初期の頃は「サバイバル」と打つと「鯖威張る」と出てきたり、最近でも「実家に寄生虫」(正しくは帰省中)と出てきたりしますので、なかなかやっかいでした。

報道記者のバイブルを参考にしよう
こうした誤字をチェックするために、出版社や新聞社では記者のための手引きをそれぞれ自前で作成しています。
例えば朝日新聞は「朝日新聞の用語の手引き」、読売新聞は「読売新聞用字用語の手引き」、講談社は「日本語の正しい表記と用語の辞典」といったものです。
報道にかかわる記者や校正・校閲担当者、多くのライターはこうした手引きを利用しており、共同通信社の「記者ハンドブック」の場合、初版は1956年11月と61年前の発行ですので、人間ならすでに還暦を越えていることになります。
こうした手引きは、報道記者たちが書く原稿ルールに大きな改正があったときに改版されており、記者たちの長年の試行錯誤の集大成と言うことができます。ライターにとってはまさにバイブルと言えますね。
これらの手引きは、大きな書店に行けば一般の方でも入手が可能ですので、オウンドメディアの原稿を書く方、管理をしている方は、ぜひ手元に置くことをお勧めします。

2.誤用

上で紹介した新聞社や出版社の記事の手引きには、よくある誤用の例もちゃんと掲載されています。
「憮然とする」という言葉は、一般的に「腹を立ててムスッとしている」という意味で使われていますよね。しかし、違うんです。本来の意味は「失望や不満でむなしく、やりきれない思いでいる様子」を指します。ですから、新聞や雑誌では「腹を立ててムスッとしている」という意味では使いません。

同様の例ですが、「普段」と「不断」、「写す」と「映す」、「足」と「脚」、「探す」と「捜す」。
皆さんはこれらの言葉を日常でちゃんと使い分けていますか? それぞれは厳密に言うと意味が違います。
「普段」は「日常や平生」なのに対し、「不断」は「絶え間なかったり決断がにぶいこと」を指します。「写す」が「カメラなどに画像や映像を取り込むこと」なのに対し、「映す」は映画のように「取り込んだ画像や映像を外に出すこと」を表すので、実は反対の意味になります。「足」は「足首より先」で英語のfootにあたりますが、「脚」は「足首より上」で、英語のlegを指します。「探す」は仕事やアパートなどのように「欲しいもの」が対象になりますが、「捜す」は家出人や落とし物など、「主にこれまであったのに見失ってしまったもの」が対象になっているときに使います。

こうしてみると、やっぱり日本語って難しいですよね。退屈なとき、記事の手引きを眺めてみると本当に勉強になります。

3.禁忌・不快語

新聞や雑誌、書籍などは読者に読んでもらうことが目的ですから、顧客である読者を不快にさせてはいけません。
このため、一般的に使われている言葉でも、差別語や不快な言葉を使わないようにしています。使う側に差別意識などがなくても、読者や当事者にとって重大な侮辱だったり、精神的な苦痛になる恐れがあるからです。
心身の障害や病気の例で言うと、「めくら」は「目の不自由な…」、「つんぼ」は「耳が不自由な…」、「どもり」は「発音が不自由な…」、「知恵遅れ」は「知的障害」、「精神分裂症」は「統合失調症」などと言い換えています。
いずれも前者はNHKや民法における“放送禁止用語”になっています。

職業などの言い方も、一般的に使われていても言い換えられている言葉があります。「炭鉱夫」は「炭鉱作業員」、「バーテン」は「バーテンダー」、「サラ金」は「消費者金融」、「浮浪者」は「ホームレス」などです。

人種などにも配慮しています。「アイヌ人」は「アイヌ民族」、「エスキモー」は「イヌイット」、流れ者を意味する「ジプシー選手」は使わないなどの決まりもあるそうです。

昨今では当たり前になりましたが、性差別などについても気を使います。「婦人警官」「看護婦」は「女性警官」「女性看護師」、「登校拒否」は「不登校」などに言い換えられます。

俗語でも、当事者が聞いて嫌な思いをする言葉は言い換えの対象です。「裏日本・表日本」は「日本海側・太平洋側」、「足切り」は「二段階選抜」としています。
このように、言葉の使い方には注意を払うべきところがたくさんあります。

4.数字

数字が間違っていると、記事の内容そのものが誤った情報になってしまうので、致命的なミスにつながりかねません。
経済に関わる記事では、数字がそのまま見出しになりますし、桁を見間違えると大変なことになります。経済に関わる記事を書く際は最も神経を使う部分です。
しかし、人間のやることですから、ミスは必ず起きます。校閲担当者にとって数字はなかなかやっかいです。なぜなら、「チェックできない」ことがあるからです。

2005年12月、みずほ証券が株の誤発注をして株式市場を大混乱させた事件(ジェイコム株誤発注事件)がありました。
新規上場した総合人材サービス「ジェイコム」(現ライク)の株式を担当者が「61万円1株売り」とすべきところを「1円61万株売り」と誤ってコンピューターに入力してしまったのです。
コンピューターの画面には「注文が異常」とアラームが出たのですが、担当者が無視してそのまま執行したため、株式市場は大混乱に陥ってしまったのです。
株の発注には多くの関係者がいますから、相互チェック体制が正常に機能していれば防ぐことができたはずです。しかし、この事件は、それがそのまま見過ごされてしまったために起こってしまったわけです。
校正・校閲という観点とは少し外れますが、数字の誤りを発見することそれほど難しく、そして誤りを見過ごすことにより、大変な結果につながる良い例であると言えます。

5.固有名詞

「斎藤さん」と「斉藤さん」、「太田さん」と「大田さん」、「大阪さん」と「大坂さん」。
ちょっとずつ文字が違いますね。よく混同されますが、「斎」と「斉」は意味が違うんです。「斎」の原義は「清浄」で、神仏を祭るとき身を清めることを指します。一方、「斉」は「整える」「凹凸がなく等しい」さまなどを指します。同じ読みで形は似ていますが、うっかり間違えると、その方に対する大変な失礼になってしまうわけです。
「太」と「大」は、言うまでもなく、「太い」と「大きい」ですから、意味はまったく違います。
「大阪さん」と「大坂さん」も同様です。
国名では、「オーストラリア」と「オーストリア」、「アイルランド」と「アイスランド」などがよく間違われてしまうことが多くあります。1文字違いなので、電話などでやりとりしていて、メモする際に書き間違えたりすることもあるようです。
もっとも、たいていの場合は、前後の文脈から、「ん? おかしくないか?」と校閲担当者が気づくことが多いようです。

6.表記と意味

選挙の「公示」と「告示」の違いをご存じですか?
どちらも「公の機関(国や地方自治体など)が広く一般に知らせること」を意味していますが、衆議院議員の総選挙と参議院議員の通常選挙は、天皇が「公示」することが憲法で定められています。新聞や出版社では、これを踏まえて、きちんと使い分けています。
新聞や出版社は、今では洋数字を使うのが主流になっていますので、「洋数字だとおかしくないか?」ということがよく問題になります。
「北方四島」が漢数字なのは、「4つの島」という意味ではないからです。歯舞群島は文字通り小さな島を一括りにした「群島」ですから、「北方4島」と表記すると、意味が通らない、おかしな言葉になってしまいます。
ほかにも、スポーツの「三振」「三冠王」「一本背負い」「三冠馬」など、漢数字が慣例で定着している場合は、従来通り漢字で表記しています。

7.紛らわしい地名

各地の地名なども紛らわしいものが多く、間違いの元となり得ますので、注意が必要です。
北海道の「えりも」と「襟裳」。地元の人ならいざ知らず、土地勘のない方にはわからないことと思いますが、「えりも」は町の名前で、「襟裳」は岬の名前なんです。
これも北海道で、「佐呂間」と「サロマ」。「佐呂間」は町の名前、「サロマ」は湖の名前です。
岩手県の「一関」と「一ノ関」。「一関」は市の名前、「一ノ関」はJRの駅の名前です。
東京にもあります。「お茶の水」と「御茶ノ水」。「お茶の水」は大学や橋の名前、「御茶ノ水」はJRと地下鉄の駅です。「虎ノ門」と「虎の門」の違いはご存じでしょうか。「虎ノ門」は地名と地下鉄駅の名前、「虎の門」は、なんと病院の名前です。
大阪では「阿倍野」と「阿部野」。「阿倍野」は区の名前と地下鉄の駅名、「阿部野」は神社の名前です。

8.登録商標と一般名称

登録商標とは、特許庁に登録され、商標権者が独占的に使用できる商品名のことを指します。
登録商標を一般名称のように使ってしまうと、商標権の価値低下や商品の宣伝となり、他の商品の損害を招くことになりますので、一般名称に言い換える必要があります。
例えば「味の素」は会社名、商品名です。そのまま使うとずばり当該社と商品の宣伝になってしまいますので、「うま味調味料」と言い換えます。
「カップヌードル」も、イメージとしては一般化していますが、日清食品の商品ですから、「カップ麺」と言い換える対象です。「ウォシュレット」「シャワートイレ」も同様に「温水洗浄便座」、「ジープ」も「小型四輪駆動車」、「ファミコン」も「家庭用テレビゲーム」などと言い換えています。
交通違反を取り締まるシステム「オービス」が、実は大型旅客機メーカーの米ボーイング社の商品名だということをご存じでしょうか。これも言い換えの対象で、「速度違反取り締まり装置」となります。日常会話では「オービス」と言っても、最近は他メーカーのシステムも使われていますので、厳密に言うとやはり間違いなのです。
ほかにも気づきにくい例としては、テトラポッド(→消波ブロック)、パンパース(→紙おむつ)、オーロラビジョン(→大型スクリーン)、形状記憶シャツ(→形態安定シャツ)、サランラップ(→ラップ)、クリープ(→粉末クリーム)、シーチキン(→ツナ缶)などがあります。
どれも日常生活では普通に使われているので、気をつける必要があります。

9.事実関係

記事を書いているライターが自分で気づくことができず、校閲担当者に指摘されて、初めて「あっ!」となることがあります。
冒頭で紹介したドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール」には、出版部の校閲部に勤めるヒロインが、会社を飛び出して現場を見て、書かれていることが現実にあり得るかなどを調査するシーンがありました。実際には、そこまでする余裕はありません。現実の校閲担当者は、過去の記事を検索したり、公的な機関のホームページなどで確認し、チェックするところまでが精いっぱいです。
横山秀夫さんの原作を映画化した「クライマーズハイ」は、日航ジャンボ機墜落事故をめぐる地方新聞社を舞台にしています。この中で、全権デスクを任された堤真一さんが演じる主人公は、記者たちが取ってきた「大スクープ」を記事にするかどうかで悩みます。なぜ悩むかというと、取材先が、事実関係を100%認めていなかったからです。「チェック! ダブルチェック!」が口癖で、現役時代も「飛ばし記事」(裏付けが完全に取れていない信憑性の薄い記事)を決して書かなかった主人公は、最後に「やっぱり、俺にゃ打てねぇ」と掲載を断念し、その記事を他の新聞社に書かれてしまいます。掲載を断念した主人公の判断ははたして正しかったのか。
映画で描かれているこの掲載断念の経緯は、ほぼノンフィクションだそうですが、今でもこの判断が正しかったかどうかの評価は定まっていません。
新聞社は、それぐらい慎重な方が信用できるかもしれませんね。

あなたはいくつ知ってますか? 一般人にはもの珍しい「校閲記号」

校閲担当者は、チェックした記事にいわゆる「赤ペン」を入れます。
記事は普通黒いインクで印刷されていますから、手直しした部分が分かりやすいように赤いボールペンを使うため、「赤ペン」と呼ばれています。
校閲担当者が使う特殊な記号「校閲記号」をご存じの方もいるかもしれません。

ライター必読!オウンドメディア記事のミスを防ぐ9つのポイント
文字・記号の修正は、修正箇所に線を引いて消し、欄の外側に線を伸ばして手直し内容を書き加えます。

直音を示す仮名を小書きの仮名に直す場合は、当該の文字(例えば「キヤラクター」を「キャラクター」に直すなら「ヤ」の部分)に記号を記します。

逆に「小書きの仮名を直音に直す」場合は、当該の文字に逆向きの記号を記します。

文字・記号を削除し、その部分を詰めるには、「トルツメ」と記します。削除して、その部分を空けておく場合は「トルアキ」または「トルママ」と書き込みます。

文字・記号を挿入する場合は、挿入部分に線を書き込んで欄外に伸ばし、挿入する文字を書き込みます。

ほかにも数字が縦横の変換がおかしかったり、英語の小文字と大文字を差し替えたりする場合、文字サイズや書体を合わせたりする場合など、さまざまな記号があります。

ミスを防ぐためのお勧めのチェック方法

新聞社や出版社のように、専門の校閲担当者や校閲の部署があればいいですが、一般の企業ではそんなことは期待できません。校正・校閲は専門的な技能のひとつですが、一般の人でも、訓練などによってミスを発見することができるようになります。次のようなことを試してみてください。

1つめは、まず「数時間、原稿から離れること」
自分が書いた記事(情報)の間違いは見つけにくいものです。自分が信じている情報を元にして文字にしているわけですから、間違いを間違いと認めることがなかなかできません。
そこで、まったく別のことで頭をいっぱいにし、内容から少し距離をとって見直してみると、意外に「あれ?」と気づくことができます。

2つめは「プリントして読み直すこと」です。
現在、原稿用紙に記事を書く人はほとんどいないでしょう。パソコンのワープロソフトで記事を書く人がほとんどだと思います。しかし、液晶画面で見る文字と、紙に印刷された文字を見るのとでは、まったく印象が違います。環境には優しくない方法ですが、新聞社や出版社の校閲担当者も、紙に印刷して記事をチェックしています。

3つめは「声に出して読んでみること」です。
声に出して読むと、「てにをは」の誤使用、「脱字」などを見つけやすくなります。新聞社や出版社の校閲担当者も声に出して読む人が多く(もちろん、つぶやく程度ですが)、複数の担当者が同時にそれをやっているところをはたから見ると、まるで「お経を唱えている集団」のように見えるそうです。

4つめは「他人に読んでもらうこと」です。
ミスを発見するというだけでなく、自分の書いた記事を他人に客観的に評価してもらうことは大事です。
書いた本人は、自分が知っていることなので専門的な内容をかみ砕かずに専門用語を使ってさらっと書いたりすると、一般の人が読んだときに「意味がわからない」ということになりかねません。客観的に「わかりにくくないか」「矛盾点はないか」「整合性はとれているか」を評価してもらうことは、非常に有効です。

ミスがなく、読者が理解しやすい文章を心がけて、せっかく書いた記事がちゃんと成果につながるようにしましょう。

「文字化け」にご注意

最後に、原稿そのものの問題ではありませんが、異なるソフトで原稿ファイルを開いたりすることによって起こる「文字化け」という現象についてふれておきますね。
文字化けとは、コンピュータで文字を表示する際に、正しく表示されない現象のことで、様々なケースがありますが、例えば「文字化け」という文字が「 æ–‡å—化㠑 」というように表示されるわけます。このくらい見慣れない文字が表示されていれば、異常に気づくこともできますが、場合によっては、カッコや数字などだけが消えていたりすることもあり、発見することが難しい場合もあります。
私が最近体験したのは、Googleドキュメントの文書を「形式を指定してダウンロード(Microsoft Word(docx)」したところ、一部のカッコや数字が消えてしまったという事例です。
「フォントを変更すれば文字化けしない」という解決法もネットで見かけましたが、私の場合は、解決しませんでした。
Googleドキュメントは、ブラウザ上で調べものをしながら、保存の動作なしに異なるPCで文章を書き続けることができたり、ほかの人間と共有して同時に編集できたりすることが可能など、便利なツールとして利用していたのですが、文字化けが発生するとなると、今後は安心して使うことができなくなってしまいました。
Googleドキュメントに限らず、オウンドメディアのライターは様々なワープロソフトを使っていますので、原稿ファイルを受け渡す際にファイルを変換する必要が生じることは決して珍しくありません。文字が化けたままの記事をオウンドメディアに公開してしまわないように、十分に気をつけることが必要です。

そもそも文字化けはなぜ起こるのか
文字化けが起こる直接の原因には様々なものがありますが、多くは文字コードによるものです。
コンピュータは計算速度を優先し、エラー訂正を効率化するために、2進数で動いていますので、本来「0」と「1」だけしか扱うことができません。今読んでいるこの文字もすべて「1」と「0」のバイト表現で表しています。2進数表記だと長くなりすぎるので、人間にも見やすくするためこれを変換して「16進数表記(0~9とA~Fの16文字で数える)」でリスト表記していることもあります。
数字とアルファベットだけなら8文字で表わすことができますが、日本語の漢字を扱うには、16文字を使うコード表が必要になります。有名なコード表としては、「Shift_JIS」「Unicode」などがあります。「Shift_JIS」では、「あ」を表すために16進数表記は「0x82a0」です。
ところが、コンピュータが発展する過程で、世の中には様々な文字コードが存在しているのです。このため、ソフトウェアが扱うことができる文字コードにも少しずつ違いが出てしまっています。
インターネット上で多く使われている文字コード「UTF-8」で書かれたファイルを、日本で普及している「Shift_JIS」に変換すると、多くの場合、文字化けが発生します。また、WindowsとMacOSとの間でデータをやりとりする際にも、文字化けが起きやすくなります。これはWindowsとMacOSでは文字コードが異なるためです。
なお、英語圏では、文字化けの現象は「Mojibake」という名で定着しているそうです。

お問合せください

SNSでフォローする