オウンドメディア成功事例インタビュー(「スタジオラグへおこしやす」中尾きんや様)

オウンドメディア成功事例インタビュー(「スタジオラグへおこしやす」中尾きんや様)

株式会社ラグインターナショナルミュージック
「スタジオラグへおこしやす」編集長 中尾きんや氏インタビュー


あるとき、ふと「文化祭」というキーワードで検索してみたところ、「文化祭・学園祭の出し物・企画アイデア 100選」という記事が最上位に表示されました。
 
サイトを見ると、おおっ!音楽やイベントやっている人には、役立つ情報がこれでもか!というくらいに情報が充実しているではありませんか。
 
こんなオウンドメディアを運営しているのは、どんな人なのでしょう?
 

オウンドメディアの編集者インタビュー。
 
記念すべき第1弾は、株式会社ラグインターナショナルミュージックが運営する「スタジオラグへおこしやす」の編集長、中尾きんやさん。
 
ラグインターナショナルミュージック は、京都でして音楽スタジオ「スタジオラグ」京都RAG音楽義塾などを運営する企業です。

創業から36年。京都の音楽シーンを支えてきた企業

まずは、その事業内容から、お話を伺いました。

「私が所属しているのは、楽器やバンドをされている方が練習する音楽スタジオのスタジオラグというところです。一般的な言い方で言うと音楽スタジオなんですけど、まぁリハーサルスタジオと呼ばれるものですね」

「会社としては、スタジオの部屋貸しだけではなくてレコーディング、楽器のレンタル、ライブハウスの運営だとか、アーティストマネジメント、音響派遣、イベント企画など、音楽に関わることなら全般を行っています」

 
中尾さんは、編集長として入社されたのですか?

「私はもともとは音楽スタジオの店長や、レコーディングエンジニアを担当していたのですけど、数年前から自社で音楽WEBマガジンを始めようとなって、そのときから、私が記事を執筆をしたり、いろんな方に書いてもらったのとかを編集したりだとかをやるようになりました」

 
音楽全般を手がける会社ですが、地域としては京都だけに絞られています。

「もちろん、プロのミュージシャン、アマチュアミュージシャンの人がご利用されるんですけども、京都は学生の街なので学生様が多いので、学生様のバンドのサポートだったり、結果として充実したサポートができていると思います」

 
会社としては、現在の社長が、京都の北山で、ライブハウス(ジャズスポット)「ラグ」を始めてから、36年。

「これまで京都の音楽シーンを支えてきたノウハウだったりとか、プロ、アマチュア問わずの様々なコネクションが多いので、音楽をされている方の情報がすごい入ってきやすい環境です。プラットホーム的な場所になっているというのが大きいかなと思います」

 
企業に歴史があると、顧客もそれにつれて高齢化が進むケースがあります。ラグさんはどうなのでしょう。

「やっぱり、年々年齢層は上がってきていて、これは人口構成に比例しているのかなと思います。昔、音楽をやられていた方が、まだ続けていられたり再開する方も来られます。昔やられていた方は、若いうちに一回楽器の技術を習得すると全然忘れないので、大人になってまた始められる人が多いですね」

 
新しい顧客も増えているそうです。

「面白いのは、たとえば、子育てが終った主婦の方が集まって来られる。ママ友みたいな」

 
カラオケと同じように、ストレス発散とかリフレッシュが目的かと思ってしまいますが。

「そういう方にお話を聞いていると、共通の歌を歌ってライブに出場することを目標にされていたり、レコーディングをしてCDを出すのを目的にされていたりします。みなさん、ちゃんと先生に習われていたりして、結構本格的なんです」

 
なるほど、目標に向かって音楽に取り組んでいらっしゃる。ステキですね。

オウンドメディアの目的と反響

ところで、オウンドメディア「スタジオラグへおこしやす」の目的について教えてください。

「はじめた当初は、実はレコーディングしに来られるお客さんに発信するツールだったんです。お客さんの層としても、必ずしもレコーディングされるからと言って、プロのミュージシャンだとは限りません。素人の方が来られる場合もあったり、初めてレコーディングされる方もすごい多かったので、みなさんスタジオに来られたら手順がわからなかったり初めてなのでどうやって録音するのか、というような相談などがすごい多くかったのです」

「せっかく身近にレコーディングスタジオがあるのにハードルが高いと感じておられて。そこで、個人的にハードルを下げて、だれでも来ていいんだよ、と、解説したようなブログを発信していたんです。たとえば、レコーディング時に準備するものとか、ドラムの録音はこうするんですよ、とか」

 
初心者へのナビゲーションの役割を果たすコンテンツですね。

「ただ蓋を開けてみると全国の方が読んでいたんですよ。ウェブなので。京都の人より(笑)。それだったらもっと全国に発信する自社メディアに育てようじゃないかと。後付けですけど」

「メディアを持つことで会社自身のブランドや発信力にもつながっていると思いますし、当社だけでなく他の企業の広告だったりの発信もできればと思ってます。交流や人通りがある場所、プラットフォームとして」

 
ハードルを下げた効果は出ましたか?

「効果出ましたね。例えば、自分たちで機材を用意してレコーディングやるという人も多かったのですが、どうせならと、プロの人にオペレートしてレコーディングしてもらいたいという案件も増えました。普段レコーディングとはあまり縁がないような方にも届いたと思います」

 

意外な人が書いているオウンドメディアの記事

記事制作などは、どうされているんですか。

「現在は、私が編集の専任です。記事については、僕一人が書いているのではなく、全国のライターさんにも記事を提供してもらって発信しています。ライターさんと言っても、全国の音楽教室の先生だったりとか音楽の現場で働かれている方とか、現役ミュージシャンの方などもいます。もちろん弊社のスタッフも」

 
なるほど!
音楽教室の先生にとっては、宣伝にもなりますね。

「自分の記事が載って、たくさんの人に読んでもらっている喜びを感じていただいているときは、こちらもうれしいんです」

 
ちなみに中尾さんはいつから音楽に目覚めたのですか?

「僕は中学生の時に、中1か中2にギターを始めたんですけど、当時そんな学校でも目立つタイプではなかったし、ミュージシャン目指していたわけではないのですが、何か熱中するものがほしいなって思っていた時期があって、そんなときにギターをやるきっかけがあって始めました。ただ、バンドとはずっとやっていましたけど、目指していたのは音楽系のプレーヤーなることではなくて音楽関係のスタッフになりたいって思いが漠然とあって。そして高校卒業して音響とかのスタッフになる専門学校に行くんです。それからずっと仕事も音楽関係を続けています」

 
ずーっと音楽と携わっていた中尾さん。ちなみにもし音楽をやっていなかったら何をやっていたと思いますか?

「想像つかないですねー。もし自分が生まれた時代にYouTubeがあったら、たぶんYouTuberになりたいかもと思ったことはあります(笑)」

 
そんなスタジオラグさん。
もし、一緒に働く人材を募集されるなら、どんな人がいいでしょう。

「弊社では色んなサービスをやっていますけど、全部音楽に関係する仕事なのですが、まず音楽好きというのが大前提。もちろん好きって気持ちだけではやっていけないし、それにともなった技術や経験も必要にはなってくるのですが」

 
オウンドメディア運営の人材についてはどうですか?

「音楽メディアを運営するなら、音楽が好きっていう気持ちを持っているのはもちろん大事です。あと、メディアとして、これだけ全国の人に見てもらえているので、これからもっとたくさんの人に読んでもらいたい、選択してもらえるサイトを作っていくとなると、今のチームにはないスタッフが必要だなと思っています。たとえばデザイナーとか、カメラマンとか。今は、なんとか自分たちでやったり、外部の人に作ってもらったりしていますが。さらにオウンドメディアとして大きくなってくると、システム担当の人も必要になると思います。一緒に成長している仲間がほしいですね」

 
音楽が好きだけど、知識や経験がない、という人はどうでしょう。

「実は大歓迎なんです。知識は後からついてくるので。あと求められる知識も時代によって違うじゃないですか。そこは意外と音楽以外の一般企業とそんな変わらないかもしれないですね。得意を伸ばしていってほしいという感じですね」

「正直、音楽の関係はどんなサービスでも体力が必要なので、仕事がどうしても長時間になったり朝が早いとか、逆に夜遅いとか不規則だったり、そういう仕事なので、そこは理解しておいてもらいたいです。それに夏の京都は暑いんです(笑)」

 
涼しいイメージがありますが、じつは結構暑い京都。地元の人は、みんな言いますよね。

今後のビジョンについても、楽しみなお話を聞かせていただきました。

「今後は、京都だけに店舗を構えているだけでなくて、メディアとしては全国に出ていくと思うので、オウンドメディアを発展させていって、全国の音楽フェスやライブレポートだったり全国の音楽スポットの紹介だったりとか、そこは発展させていきたいです。そして、一般の層、まだ音楽に興味をもっていない層に届けたいです。あとは情報過多になるだけではなくコンテンツに磨きをかけていきたいですね」

 

次の企画につなげるために必要なこと

最後に、オウンドメディアを運営している人に、アドバイスなどはいただけますか?

「そうですね。弊社でもこまめにやっているのですが、どこに需要があるのかをチェックしていくのは大事だと思います。需要として低いニッチなものを無視するということではなく、それを観測できる姿勢が必要だと思います。やったらやりっぱなしでなく、ライブで例えるとお客さんが何人だったか、どういったきっかけで来てくれたのか、などを計測して、次の企画につなげられるようにしていかなければいけないのかなと。そこはどんどんチャレンジしていくエネルギーが必要だったりします。それといったん立ち止まってみることも大事。客観的に見ること。自分の主観目線からだけではなくて。ただ方向さえ決まれば自分オリジナルコンテンツをどんどん投入していく作業のみだと思います」

 
これから「スタジオラグへおこしやす」がきっかけで、有名ミュージシャンが生まれたり、音楽の裾野が広がっていくような、わくわくするお話でした。

今回は、中尾さんが京都と言うこともあって、スカイプでインタビューさせていただきました。

中尾様、「スタジオラグへおこしやす」に携わっているみなさま、ご協力ありがとうございました!

少しでも、オウンドメディア制作者、運営者のみなさんのヒントになりますように!

インタビュアー/榎並千陽

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