人工知能(AI)はオウンドメディアの記事を書けるのか

人工知能(AI)はオウンドメディアの記事を書けるのか

今回は、人工知能(AI)はオウンドメディアの記事を書けるのか、というテーマで考えてみました。なにも無理矢理、流行のキーワードにあやかっているのではなく、オウンドメディアの将来を考えることは、当社のクライアントの将来を考えることでもあり、当然、当社の今後の成長戦略にとっても不可欠な要素だからです。

「人工知能ってなに?」「人工知能と普通のプログラムの違い」についても、少し書いてみました。

電通の人工知能広告コピー生成システム「AICO」

大手広告代理店の電通から、こんなプレスリリースが発表されていました。

 「電通、人工知能による広告コピー生成システム「AICO」(β版)を開発」2017/05/17

クオリティーはまだまだですし、やはり人頼みの部分が大きいですが、チャレンジングで面白い企画ですね。今は、チャレンジが評価されて、話題になる段階ですから、電通も、当然、よくわかっています。電通レベルになると、実際に本気で人工知能に広告コピーを作らせようとしているはずです。そして、たぶん、出来てしまえるはずです。

人工知能が記者になる時代?

このあたりの記事に詳しいのですが、文章作成をする人工知能の可能性について書かれています。

 「AIが「記事」を書く時代–クエリーアイと西日本新聞が語る“文学”の可能性」

 「AP通信が人工知能・ワードスミスを導入、ロボット記者の登場か」

西日本新聞のお天気記事の執筆程度のことであれば、人工知能と大騒ぎすることではなく、ただのプログラムであり、1990年代くらいでも、プログラマーの遊びとして余裕で実現できていたレベルです。だからといって、まったく意義がないとは言いませんが。

ちなみに、当社でも、文章作成などを補助してくれるロボットの開発をすでに始めています。あくまでもプログラムですが。
参考記事「SEOなんて、もうやめろ!SEO対策を卒業する方法」

人工知能(AI)はオウンドメディアの記事を書けるのか機械学習に向いたプログラミング言語の「Python(パイソン)」などを活用して、人工知能(AI)を使って文章を生成する方法なども検討しましたが、まだまだ、なかなか実用的なレベルにはなっていませんので、当社では、通常のプログラムによって、自然言語処理に挑戦したいと思っています。といっても、私自身もまだまだ勉強中ですので、アイデアを出すレベルですが。現段階では、人工知能に学習させる(「食べさせる」と言うようです)大量のデータをプログラムに作らせることに挑戦しています。

文章作成ロボットとして可能性を感じるサイト

ここで、少し違う角度で、自然言語処理の実用性向上につながる、文章自動生成の可能性を考えたいと思います。

今日の時点で実用的に使えるロボット型の簡易なキャッチコピー自動生成サービスだと、たとえばこんなものがあります。

「コピーメカ/キャッチコピー自動作成サイト」

本当に使えるレベルのキャッチコピーがすぐに出てきます。おそらくこちらがベストだと思います。実施に日常的に活用しているコピーライター仲間もいます。

「キャッチコピーメーカー」
内容はともかく、かなりシンプルで使いやすいので、頭の体操としてはいいかもしれません。

「キャッチコピー制作装置」
数多くのキーワードを出すにはいいと思います。

上記サイトをすべて使ってみたらわかるのですが、「コピーメカ/キャッチコピー自動作成サイト」には、他の2サイトにはない、単なる普通のおもちゃを越えた、何かしらの可能性を感じるはずです。

その差は、どこから生まれているのでしょう。

「コピーメカ/キャッチコピー自動作成サイト」と他のサイトとの違いは、「入力項目(質問事項)が3つある」という点です。インプットの量が増えれば、それによって、カスタマイズ性が高まり、アウトプット表現の幅が一気に広がります。その違いは、使ってみて実感したらいいと思います。

ということは、勝手な想像ですが、入力項目が、たとえば20個くらいあれば、かなり多くの文章が大量に生成できるはずです。その入力自体を人工知能が手伝ってくれる、というところは、実現の可能性が高い方向性だと思います。ここに、自然言語処理の実用性を高めるヒントがありそうです。

人工知能(AI)とプログラムの違い

人工知能(AI)とただのプログラムの違いは何でしょう。簡単に説明します。

人工知能、たとえば、深層学習(ディープラーニング)とは、こういうものです。大量のデータを読み込んで、自分でルールを学んで、たとえば「明日は雨ですよ」というような結果を出します。ただし、その結果は、人間が「こっちの方がいいよ」と教えてあげなければなりません。もしくは、実際の天気がどうだったか、気象データを読み込んで、さらに自動的に学んでいくこともできます。

プログラムは、この値がこういう数値のときは、降水確率をこのように計算する、というルールを人間が作っていました。

簡単にいうと、「こういうときはこうしなさい。それがルールなので」と人間が設計するのがプログラム。それに対して、「データは大量にあげるから、ルールを発見してよ。よろしく」というのが人工知能です(あくまでも、簡易な説明ですので、あまり本気でつっこまないでください)。

私は、「信長の野望」「三國志」シリーズなどを手がけるコーエーの編集部長や宣伝部長でしたので、ゲームのことについては少しは知識がありますが、ゲームでも、基本的にはプログラムですが、ランダム性と無数の条件の組み合わせで、特定のイベントを発生させ、それが時にはユーザーの期待を裏切り、ますますユーザーをゲームの世界に引き込んでいく、ということをやっているわけです。この程度のことは、人工知能ではなく、普通のプログラムでやっています。

人工知能を使うというのはどういうことかと言いますと、たとえば、ゲームでいうと、どのタイミングでどういうイベントを起こせば、ユーザーはより多くのお金を使ってくれる(課金する)のか、という法則のよなものは、かなり高度に学習して作り出していけます。先入観や常識などに惑わされず、純粋に、膨大なデータを処理していけるのは人工知能の得意分野です。人間は、その人工知能の導いた結論に基づいてプログラムを作っていきます。もしくは、人工知能にイベントを発生させます。このレベルはすでに実装されていると言われています。

人工知能界隈には、世間の注目を浴びるために、人工知能でないものを「人工知能です」と言い張っている人たちが多いのです。人工知能の定義が曖昧なので、ウソにはならない、ということでしょう。

また、通販広告の分野では、無数の広告のパターン、ランディングページのパーツの組み合わせを人工知能に生成させて、それのコンバージョンレートを計測し、もっとも高かったものに広告予算をつぎ込む、というようなことをプログラムでやっていましたが、それをするのが人工知能に置き換わってきています。この場合のパーツづくりは、現状、ほとんど人間がやっていますが。

オウンドメディアの記事を人工知能に書かせることはできるのか

人工知能(AI)はオウンドメディアの記事を書けるのかオウンドメディアの記事やキャッチコピー、企画のアイデアを、自らの意思で自動的に作ってくれるロボットや人工知能は、今すぐには実現できないと思いますが、近い将来、必ずできるようになります。目的や方向性さえ指示すれば、深層学習(ディープラーニング)の初期段階で、ルールベースとして基本的な仕組みさえ教えておけば、充分に使える文章、意味の通った文章を、事実上、無限に作ってくれます。もちろん、そうやって大量に記事を作っても、だれも読まない、ネット上のゴミが増えるだけです。

ですが、ロボット、人工知能によって、ライターを始め、文章を書く人にとっての苦痛が軽減されたり、生産性のない作業がいらなくなればいいと考えています。

また、「どの記事が、どんなユーザーの気持ちを捉えるか、そういうことを考えるのは人間の特権」という人がいますが、「ついついユーザーのことを置き去りに自分都合のことを考えるのも人間の特権」ですので、人工知能の方が、ユーザーのことを忘れずに考えてくれる、というようなことも普通に起こると思います。

オウンドメディアの記事を人工知能が書く時代は、必ずやってきます。そのときは、文章を書く能力で商品が売れる時代から、「よい商品だから売れる」に変わっていきます。だからこそ、語れるだけの、本物の商品を作っていってください。やはり、「商品への愛、お客様への愛」です。

参考サイト私の仕事がなくなるとき

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